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2007.10.12 Friday

合格体験談

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    携帯電話が壊れてしまい、たった2日ながら不便な日常を送っていました。
    急な機種変更だったので贅沢も言ってられず変なオレンジの色の携帯電話になってしまいましたが、前のよりは性能はいいのです。
    とりあえず、数日は取扱説明書とにらめっこです。

    携帯電話に関しては、このくらいにしてタイトルの内容に戻ります。

    筆記試験合格発表から、「どんなテキストを使いましたか?」「どんな勉強法で合格に到達されたのですか?」といったコメントをいただきました。
    僕は、予備校のヨイショでしかない合格体験記を金のために書くようなマネはしたくないので、書くならば自分のブログで、大切な読者様のためにと考えていました。
    ところが、いざ書こうとなると、こんなベテ受験生の体験談が、いかほど役立つ情報となるのか不安になってしまいました。
    また、6回分の受験で試行錯誤してきたものを、箇条書きにしたとしても、その数は膨大であり、どのように書けばいいのかというのも悩ましいところです。

    筆記試験合格者といっても褒められるほど優秀な合格者ではありませんですから、自分で少しづつ書きながら、来年の司法書士試験筆記試験に必要な情報を提供できればと思っています。

    今月のはじめにmaruoさんから
    「確か耳呈さん、民訴が苦手だったかと。
    今年の民訴の攻略法はどのようにされたのですか?
    私も民訴は苦手としておりまして、どのように攻略されたのか
    もし良ければお聞きしたいと思います。」
    というメールをいただきました。
    そこで、まず初回は民事訴訟法(民事執行法、民事保全法を合わせて、以下、「民訴系」と呼ぶ)を、この1年どうやって勉強してきたかを書き連ねたいと思います。
    長いので覚悟してくださいね。

    0.はじめに
    僕自身が民訴系が苦手だったかどうかというと、そうでもなかったのです。
    大学でのゼミ(専攻)は民事訴訟法でしたし、本試験でも過去ずっと7問中4問以上は確実に取ってきたので、平成18年度筆記試験で7問中2問しかできなかったというのは、僕の中では驚き以外の何物でもありませんでした。
    でも、今ふりかえってみえば答練や模試での民訴系の点数は安定せず、「本試験と答練は違う」とか強がっていただけで、民訴系の実力が本当にあったわけではなかったのだろうと思うわけです。
    得意か苦手かというものは、自分の認識にとらわれずにきわめて客観的な視点で考える必要があります。

    1.テキスト
    民訴系の基本テキストは民事訴訟法と民執・民保で分けてました。
    基本テキストというのは、情報を集約するテキストのことで、いちばん良く使うテキストと考えて下さい。
    民事訴訟法は辰已新司法試験新短答六法 民事系民訴
    辰已新司法試験新短答六法 民事系民訴を使いました。
    これは、司法試験向けとなっていますが、コンパクトで司法書士試験の肢別も幾つか載せてあり図表なども豊富です。
    択一六法の類ですが、条文別ではなく体系別に情報が並べられており、テキストとして勉強もしやすいです。
    民事執行法・民事保全法は司法書士プログレス 民事執行法・民事保全法 (司法書士プログレスシリーズ)
    司法書士プログレス 民事執行法・民事保全法 (司法書士プログレスシリーズ)を使いました。
    これは、多くを語る必要はないですね。良いテキストです。

    片桐さんへ。
    他の科目も少しづつ紹介していきますので、お楽しみに。

    2.過去問+問題集
    過去問は、法学書院のものを使いました。
    これは今でている伊藤塾監修の物ではなく、その前に法学書院から出されていた平成8年から平成17年の過去10年分を収録されたものです。買い替えなかったのです。
    買い換えなかった理由は大きな改正がなかったというのと、単に金がなかったということからです。
    過去問はLECや早稲田経営出版から出ている昭和53年からのものを利用している人が多いと思いますが、ある程度の過去問知識が付いているなら(つまり、何度やっても簡単に正答できるのであれば)、10年分くらいで十分だと考えています。
    そのかわり僕は、年内に1回、1月から4月で1回、5,6月で1回の計3回を目安に過去問を解いていました。たくさんの年数を1回やるより10年分を3回やるのが力になります。
    市販の問題集は、早稲田経営出版の早稲田合格答練択一式問題集〈4〉憲法・刑法・民事訴訟法・民事執行法・民事保全法・供託法・司法書士法〈平成18年度〉
    早稲田合格答練択一式問題集〈4〉憲法・刑法・民事訴訟法・民事執行法・民事保全法・供託法・司法書士法〈平成18年度〉を買ってやってました。
    本当は、日本司法学院の体系択一シリーズのものを使いたかったのですが(合格者も推薦していたし)、司法学院関係者から年内の改定はないことをいち早く聞いていたので、早々と、早稲田経営出版のものにしました。
    本当は、もう1冊くらい他社の問題集を買って準備を備えたかったのですが、いかんせん時間が足りなくなりまして断念しました。
    僕が市販の問題集をとくやり方は、1回通して解いて、次に間違えた問題だけ解いて、最後に再び通して解くという方法を採っているので、けっこう時間がかかります。
    あと、肢別の問題集を細切れ時間(特に電車のなか)を使ってやってました。
    まえの記事にも書きましたが、条文完全制覇!司法書士試験 試験に出る民事訴訟法・民事執行法・民事保全法条文問題セレクト346
    「条文完全制覇!司法書士試験 試験に出る民事訴訟法・民事執行法・民事保全法条文問題セレクト346」原田 正誉 著は、良い本です。

    3.直前チェック
    直前チェックは、先回も書きましたが、これは合格者の法学士さんから教えていただいた方法で、チェックポイント全部を隈なく暗記していくものです。
    チェックポイントのQを見て、Aが思い浮かばなかったら赤い付箋を貼っていく。
    ある程度は思い浮かぶんだけど、あいまいだったり惜しい場合は黄色い付箋を貼っていく。
    そして、暗記できたら付箋を剥がしていく。
    主に、早朝や寝る前の時間を使って、1日の始まりと閉めの儀式のように行っていました。
    他の科目では、こういう使い方をしなかったので、他の科目でも良い効果が体感できるかは分かりませんが民訴系に関しては、覚えが良かったです。
    載っている参照過去問も、ちゃんと全部ときました。
    竹下先生が講義した市販カセットが売っている(今はCDですね)ので、それを皿を洗う時間や食事を作る時間、トイレで用を足しているなどの生活時間に、小型のカセットプレイヤーを持ち歩いて聞き流しておりました。
    これが役に立ったかどうかは今考えると微妙なのですが、溺れる者は藁をも掴むので、必死にやってたのは間違いありません。

    4.受講した講座
    答練以外の特別な講座として、辰巳法律研究所の「計算されたマイナー科目講座」という講座を科目別で民訴系だけ受講していました(カセット通信)。
    この講座は、辰巳法律研究所の入門者向け講座「1年3ヶ月合格コース」を科目別で募集している講座で、初学者を対象にしている分、本当に基礎的なところから解説していました。
    ある程度、中上級のレベルに入ってくると、「自分には基礎は必要ない」という慢心や「今さら基礎なんて金も時間ももったいない」という気持ちが湧いてくるものです。
    僕も同じような考え方を持っていました。
    しかし、客観的に見てやっぱり不得意な分野があるなら、それは金や時間を惜しむ前に何とかすべきであります。
    中上級に達しているのに、不得意な分野を答練や過去問の繰り返しによって自分で是正することができないのであれば、これは、もう基礎的なところから優秀な講師の指導によって何とかするしか仕方がないです。
    大きな回り道のように思いますが、それは、「基礎(入門)講座⇒答練⇒模試」という予備校を利用した合格への直線距離を想定しすぎているからであって、
    すでに自分がその直線上から遠い位置にある以上は、疎かな部分を基礎からやり直すということこそ、実は、どんな受験生にとっても合格への一番の近道なのです。
    このあたりは「一発合格者とべテの違い」というガイダンスで図示したいほど思い入れがあるのですが、このブログ上では図示できないので、どこぞの酔狂な予備校が「耳呈にガイダンスを依頼したい」とでもない限り明らかにされることはないでしょう(笑)

    5.まとめ
    上記が民訴系攻略に費やした大まかなツールの数々です。
    最初に書いたとおり、もともと民訴専攻だったので、自分の部屋には、有斐閣から出ているような学者さんの書いた本だとか判例百選だとかも転がっています。
    これらも調べ物程度の参考書として使っていたので挙げるべきかいなか迷ったのですが、合格に直結したものだけを挙げようという趣旨から具体的に挙げることはやめました。
    民訴系が苦手だったかと問われれば、「やっぱり苦手だったんだろう」と言うしかないのですが、嫌いだったかというとそうではなく、むしろ好きだったからこそ、やれた感じです。
    好きこそモノの上手なれと言いますが、あんまり好きすぎると変にマニアックなほうにばかり走ってしまい、司法書士試験から離れるんでしょうね。

    司法書士試験の民訴系は基礎が大事。
    この一言に尽きます(笑)

    2017.11.29 Wednesday

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      コメント
      とても読みやすく参考になりました。(僕も長期ベテなので)

      会社法商業登記法についても体験談をお伺いしたいです。

      よろしければお願いします!
      • 太郎
      • 2007/10/12 10:36 PM
      ということで、次回は、会社法商業登記法になります。

      民訴系と同じように書くと長々としたものになってしまうので、とりあえず使ったテキストの種類に止めたいと思います。
      こっちは参考書まで含めて紹介した方がよいと思うので。
      すぐに書けるとは思いませんが気長にお待ちください。
      • ムッシュ耳呈 to 太郎さん
      • 2007/10/12 10:49 PM
      はじめまして。

      参考になりました。僕は耳呈さんが得意とされていた民法の学習方法をぜひ教えていただきたいです。

      • じょー
      • 2007/10/13 12:05 PM
      会社法・商業登記法の次は、民法ですね。

      今後の予定としては
      会社法・商業登記法・商法
      民法の使用テキスト
      民法の勉強法
      憲法・刑法の使用テキスト
      の順番で書くつもりです。
      長期不定期連載の予定ですので、憲法・刑法の使用テキストが来年になっても仕方ないくらいです。
      「耳呈の勉強法を読んでから勉強を始めよう」なんて考え出すと本試験に間に合わなくなるので読み物程度に思ってください。
      • ムッシュ耳呈 to じょーさん
      • 2007/10/14 9:03 PM
      耳呈さん。記事にしていただいてありがとうございます。
      それと勝手に民訴苦手とか言ってしまいごめんなさい。

      >>すでに自分がその直線上から遠い位置にある以上は、疎かな部分を基礎からやり直すということこそ、実は、どんな受験生にとっても合格への一番の近道なのです。

      この言葉、今の私に一番必要なことかもしれません。
      ヒントをいただきました。本当にありがとうございました。
      • maruo
      • 2007/10/15 12:11 PM
      「苦手と得意」と「好きと嫌い」は異なるもののようです。
      僕の場合、民訴系については「下手の横好き」というのの典型例だったのでしょう。
      ですから、やっぱり「苦手」で合っているのです。maruoさんは何も悪くありません。
      • ムッシュ耳呈 to maruoさん
      • 2007/10/15 12:21 PM
      合格さえすれば、過去の勉強内容や方法がすべて正しかったということにはならないでしょう。嬉々として長文の合格体験記を載せられることに、違和感や見苦しさを感じます。寧ろ、合格までになぜそれほどの時間を要したが、その点を書かれたほうが、誠実さを感じます。
      • 記述足きり
      • 2007/10/23 6:38 PM
      自分の勉強方法が正しいとは未だに思えません。
      間違った勉強方法ながら、よく合格したものだとヒヤヒヤしながら思っています。
      僕は、質問されたコメントに対して誠実に応えるべく記事にしています。
      他の短期合格者(一郎次郎さん、大吉さん)や高得点合格者(KAWAさん)のブログではなく、あえて僕に質問コメントしてくれたことに感謝しています。
      その僕の感謝の喜びが、「嬉々として」と受け止められ不愉快に思われたのなら、申し訳ない思いです。

      ご存知ないようですが、長期受験となってしまった理由は、実は記事として書いたのですが、とても不評だったので削除しています。
      それは言い訳でしかないというのが多くのコメントでした。
      削除したものと同じことを書くのは、削除されたコメントの主に失礼なので詳細は書きませんが、言い訳を書くことの方が見苦しいというのが僕の判断です。
      僕の長期受験の原因(?)を知ったからといって、いま現在、長期受験となっている人に役立つものにはなりませんし。

      もう合格レベルにある方なのですから、僕の体験談なぞは御不要でしょう。
      時間の無駄でしょうし、読み飛ばしていただければと思います。
      • ムッシュ耳呈 to 記述足きりさん
      • 2007/10/23 7:34 PM
      合格体験記を拝見させていただき感謝しております。

      私にはこの合格体験記を参考にしたい理由があります。それは、今後退職までの10年弱を目標に司法書士の資格を取りたいと考えているからです。そのため司法書士についてインターネットで探していたところ、このブロクを探すことができました。

      強い動機は、10年先には退職を控えて第2の就職先を考える必要を感じており、その際、司法書士が一番合っているのではと考えています。合っていると感じた理由は、退職後の再就職は困難となると思っており、自営業を営むことが残された方法と考えたからです。(10年先は今より個人の法律相談といった民事関連の法律問題が大きなウェイトを占めるように感じているからです。そのため、司法書士の仕事も増えるのではと感じています。当然、司法書士の人口も増えると思っています。)

      長々と書きましたが、司法書士で自営業を行うビジョン(夢)を持ちたいと思っています。参考にしたいのですが、

      どのようなビジョンをお持ちでしょうか?

      あるいは、私のような場合のどのような可能性があるのでしょうか?

      このようなことは、本来自分で考えるべきと思いますが、将来の見通しを建てる上であまりにも知識が少ないので、参考にさせていただければ幸いと考えています。よろしくお願いします。
      • のぞき見
      • 2008/07/21 10:31 AM
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